謹訳平家物語読み終わり記念ブログ

妹の金であん肝を食いました

6/27 グレープもぎたてネタライブ

グレープもぎたてネタライブに行った。

 

恥ずかしながら、お笑いの劇場に行くのはよしもと以外では初めてである。

お目当てはランジャタイ。

 

まず、新宿という場所を避けてきた人生(どんな人生だ)なので辿り着けるか心配で、YouTubeで道順の動画を観、Googleストリートビューでまた道順を観て

あげく開演の1時間以上も前に新宿駅に到着し、会場まで下見をするというヤバ心配性ぶりを発揮した。

おかげでスムーズ…には行けたのだが、

 

会場入り口で体温がなぜか7度8分もあると言われ、同行した友達も熱があると言われて、「あれ?観ないで死ぬのか?」と思ったが、計り直して無事に入れた。

そしてモタモタしていたにも関わらず、前の方の席に2人とも座れてひと安心。

 

さー楽しもう!と思っていたら

まさかのランジャタイがいきなりMCとして出てきてどぎまぎして友達と何度も顔を見合わせてしまった。伊藤ちゃんはマヤ文明らしさ溢れる緑のTシャツを、国ちゃんはピンポンのTシャツにいつもの黄色ジャージ。

 

ランジャタイって実在するんだ…と思った。

2人とも小柄で、いい意味でオーラが無い。すごく親しみやすくて可愛らしい2人だった。男性、ということを全く感じなかった。

 

一瞬ウッ、と込み上げるものがあったのだが、その前に友達に「生で観ても泣くわけない、ランジャタイで泣いたら激ヤバ」と言いまくってしまったので泣くに泣けなかった。

 

なんせ近い!手を伸ばしたら触れる距離だった…

ここでいつもの変態を発揮し、目の前に来た伊藤幸司を舐めるように見つめてしまった。

本当に、ただ、美しい…と思った。あと真っ赤なスニーカーの靴紐がとけそうになっていた。この状況が信じられなくて、伊藤ちゃんの靴のゴムの横の四角い柄をずーっと見つめていた。

 

あと、国崎氏の肌がイエベなのかブルベなのかわからなかったので、今しかない!!!と思い、めちゃくちゃ肌と腕の血管を見まくっていた。(今考えると正気の沙汰ではないな)ブルベ冬かと思っていたが、イエベ春かもしれないな…と思った。結局よくわからない。伊藤ちゃんはイエベ秋だと思うけど…

 

グレープカンパニーの芸人は有名どころくらいしか知らなくて、今日のメンツではランジャタイ、あぁ〜しらき、カカロニお見送り芸人しんいち、八幡カオルくらいしか知らなかったのだが

 

TCクラクション(初めて知りました)の美容院のネタが面白くて面白くて、ゲラゲラ笑いこけてしまった。その後の中MCで国ちゃんも「すごいウケてましたね!キングオブコントこれで行くか?」みたいなことを言っていた。本人達はそこまで手応えがなかったのかもしれないけど、めちゃくちゃ面白かったから決勝いけるんじゃ?と私は勝手に思う。本当に面白かった。

 

ポンループのアミちゃんが諸事情により出られず、相方の鈴木さんのみでピンネタをすることになり、中MCで国崎さんがネタを考えていた。全てこの後鈴木さんがやるであろうネタを披露していたので「笑えるのか…?」と内心思っていたのだが、そこは国崎さん、中MCで盛りに盛り上げ、「ポンループ鈴木」と呼び上げただけで笑いが起き、ネタ中も大爆笑だった。実際めちゃくちゃ笑った。ネタ中、袖から覗く国崎さんが見えたのだが、大爆笑していた。弾ける笑顔、忘れたくない。

 

最後にアンコール?で鈴木さんが登場し、ブリッジの時だけランジャタイが出て3人でブリッジをやるというカオスな空間になっていた。

伊藤さんのブリッジが本当に下手でめちゃくちゃ笑ってしまった。1人だけ振りが違うし動きも変。国ちゃんはオリジナルの動きを付け足していて、はあ、上手いなあと感心した。ランジャタイ、本当にいいコンビである。私はこの光景を一生忘れない、覚えていたいと思った。

 

伊藤ちゃんの靴紐が、MCで登場するごとにどんどんほどけていくので気が気じゃなくなり、「頼む、直してくれ…!」と思っていたら中MC3回目?くらいで直っていた。直っていたのだが、蝶々結びではなく、輪っかがひとつだけの結び方で、靴紐と靴紐の隙間にギチギチに差し込まれていた。絶対にほどけさせない、という強い意志を感じた。それは、国ちゃんのような運動量の人がするやつだろ、と反射的に思ってしまった。

 

大トリはランジャタイ。富山県のローカル番組を持ちたい、でも持つのは50年後というネタ。めちゃくちゃ面白かった!まず、富山県柴田理恵というのでもうめちゃくちゃ面白い。柴田理恵というアドバンテージ。ネタ中にM-1グランプリの歴代王者を伊藤ちゃんが全て言っていくのだが、これ、この会場で知ってる人って伊藤ちゃんだけなんじゃないか…?と思った。2001〜2010まですらすら言えていて、すごーい、と思った。国ちゃんが「正解!」と言っていたけど本当にわかってたのか謎。相変わらず最後までのネタのたたみかけが素晴らしく、呼吸困難になるかと思った。伊藤ちゃん最終形態を見たい。

 

会場を出た後、友達とヤバいヤバいと言いあった。本当に楽しくて、近くて、生命の…営み!みたいな変な感情が湧き上がってしまった。最高に幸せ空間だった。

グレープのこのライブでは皆全力でやってるんだな…ということがバシバシと伝わってきた。多分、全力でやってるんだろうけど、1日8ステ!みたいな芸人さん、たまに流している感じがどうしても見えてしまう時があるんですよ。それは仕方ないことですし、責めるつもりも全く無いのですが…

 

動きまくる国ちゃんの顔が紅潮し、汗が吹き出していき、しぶきがパーッと弾ける様子が、スローモーションで見えていた。人生の天井も見えた気がした。